きんめも

語彙力がヤバイ

HackDay2017に行った

2/4,5(土,日)でHackDayというYahoo!Japan主催のハッカソンに参加してきました。
hackday.jp

結果


と軽い発言をしてたけど、驚きと興奮で手足が震えてうまく入力ができずこんなツイートになってしまった。

ちなみに、作ったものは「服の保温性をハンガー内の温度センサーで自動取得、その日の行き先に応じて上着をサジェストするIoTハンガー」みたいなもの。自分はサーバーサイドを担当してた。

当日まで

時は遡って開催3日前の水曜日、当初自分の提案したアイデアでは、「服の重さで保温性を自動測定してサジェスト」といった感じだった。重さでやろうとしていたのは、見に来てくれた人たちの上着を使って即時デモとして使えていいかなーという思惑があった(温度センサーだと情報取得に時間がかかる)。また方針としても、行き先の最高/最低気温から上着とインナーの複数サジェストしたり、サジェスト方法もただ光らせるだけというのが目標だった。ここから保温性の評価は温度センサーでやろうという意見がでていい感じにブラッシュアップされた。
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イデアはこんな感じでいこうという流れの中、前日の夜にターニングポイントとなるメッセージが投下された。

話は別ですが、何作るんですか?って質問された時に今のプラン答えても、GO飯ほどウケは良くないような感じがある(想像)のを改善すべきかどうか どうなんでしょう

*GO飯 : 前回HACK Uで最優秀賞を受賞したやつ
このメッセージを見て「あぁ...たしかに...もうだめだぁ...」という気持ちになっていた。なんとかウケるアイデアにしなければ...いろいろ考えたが何も浮かばず、夢の中でもアイデア考えて夜中4時に目が醒めたりした。

当日

競技開始後、とりあえずモックサーバーを立てるために簡単な設計として情報共有をした。
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しかし、やはりツマラナイということでもう一度メンバーで話合い、やはりハンガーを動かすしかない...(ウケ狙い)ということになった。それに準じて複数の服サジェストも簡略化され上着1着だけ選出という感じに。

サーバーサイドではやることはあまりなくて、nodejsとexpressで開始12時間後くらいには完成した。内容としてはiOSクライアントGETのクエリで飛んできた行き先と時間を元にOpenWeatherMap APIを叩いて最高/最低気温の取得、ハンガーからの温度の管理と保温度のランク付け等々。。。

その頃(2/5 0時)、朝の仕様変更を受けて、ハード班が炎上していた。ハードのことは全くわからないので、ちょっとでも集中できるようノイズキャンセリング機能つきヘッドホン(MDR-1000X)を貸したりしていた。とりあえずハードのモックができた頃、モックの真似して配線ぐらいはできそうだったのでまかせてもらった。4年前の学部1年時代に実験で扱ったはずのブレッドボードは全く記憶になく、とにかくお手本を見ながら黙々と組み立てていった。やっている内容は全くわからなかったが、なんか電子工作しているみたいで楽しかった(錯覚)。また、モーターのギアボックスも組み立てたりしていた。小学生の頃そば屋のプラモデルを作ったのを思い出した。楽しかった(小並感)。
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いよいよやることがなくなったのでハンガーのカバーとしてロゴのとーきちろー君を画用紙で作ることにした。正直自分は回路むき出しの無骨な感じが好きで渋々やっていたが、最終的に「サルが可愛い」みたいなことを言ってもらえてよかったらしい。ちなみにこれの材料を近くのドンキーホーテに買いに行ったが、閉店が早朝5時だったらしく、あと10分買い出しが遅かったらあの可愛いサルは実現されなかった。あぶない。なお、閉店間際だったので焦って画用紙を(30枚*)3セットも買ってしまい、自宅に80枚以上の画用紙が残っている。やってしまった。

とーきちろーカバーの1つ目が完成した朝6時、ついにカフェインが切れて1時間弱仮眠を取った。起きた頃にはカフェインの離脱症状で気分が悪くしばらく休んでいたので、実質2時間ほど休憩していた。8時頃にはYahoo!のスタッフの方から支給された果物とセブンイレブン?のパンを食べて回復した。あとはとーきちろーカバーの残りを作ったり、サーバーのバグ取り、プレゼン担当の練習付き合い、ハード班の応援をしたりしていた。最後の応援は確実に必要なかった。
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発表

開発終了の12時、ハード班の健闘もあってなんとかハードは2つ完成していた。残り2つも回路は組んであったがなぜかサーバにGETリクエストを送信できていなかった。(あとから調査した結果、どうやら電源の電池(マンガン)が悪かったらしい。)

そして発表、プレゼン担当がいい感じのプレゼンをしていた。そしていよいよデモのタイミング...!
「18時に沖縄で仕事!」
ここで分厚いダウンコートのハンガーが動き、真ん中に涼しめのセーターが残る予定だった。
(シーン...)
発表が90秒で打ち切りのためか約3秒の沈黙が無限に感じた。そしてプレゼン担当が諦めて説明に戻った直後
ウィンウィンウィンウィン...
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かなり怪しい音を立ててダウンコートのハンガーが動いた。その時、審査委員長の村上さんがとても笑っていたのを今でも鮮明に覚えている。僕達が狙っていた笑いだった。最高。

その後、いろいろあって気がついたら学生部門最優秀賞をもらっていた。

感想

一般参加チームの作品が24時間制作と思えないほどのクオリティで驚いた。やはり会社で開発をしている人たちはフレームワークデザインパターンの知識があって実装が早くクオリティも高い、という印象だった。問題定義からその解決コンセプトまでとてもスマートなものが多く、技術も面白くて、これが金をもらって働くエンジニア/デザイナーの仕事か...!!という気持ち。

また、Yahooの会場サポートもとても良かった。コーヒーやお菓子が無限に食べれるので開発効率も爆上げだった。良い。

どうでもいいけど、強そうなエンジニアはペルソナ2とかにでてきそうな服装や髪型でかっこよかった。

自分たちの開発に関しては、やはり今回もハード班に負荷をかけすぎた印象。やはり自分も電気工作を始めるしかないか...!!まずはスピーカーから...

他チームの作品について

ゲーミフィケーションを取り入れた作品があってとてもおもしろかった。特に、[55 たべとるモン]が好きで、食品栄養価をキャラクタライズすることで食育できるのはとても楽しそうで良いなと思った。日本は食事の写真を撮るのが大好きなので、かなり上手いUIだな〜という気持ちだった。

あとは各優秀賞以上のチームは技術だけでなくアイデアも洗練されていた。特に「RecipeMix」と「いらすとか」がすごい。

最後に

チームのみんな、HackDayの運営の皆様、おもしろい作品を作っていたすべての参加者の皆様、そして観てくれた視聴者の皆様、どうもありがとうございました。また何か開発する機会でもよろしくおねがいします。

ウチのチームではHackDayの日記を書くのが流行っているそうです。
Open Hack Day 2017に参加した話 - いまにいたる
HackDay 2017 に出場して受賞してきた話 #hackdayjp - kdenologue